療育について

療育とは

一般的に療育とは発達障害や知的障害を抱える子どもや人に、その特性に合わせて作られた目的やゴールを達成するための積極的介入型の個別プログラム教育を指します。

オーティネットの療育 (セラピー分野)

オーティネットでは、ABAの中でもVBを用いて自閉症などの発達障害をもつ、またはその可能性のある子どもが社会で適応するために不可欠なコミュニケーション力を身に付けるための訓練(セラピー)をします。
セラピーは基本的に週に数回(未就学児は増やす事も可能)行い、月に一度チーム全体によるミーティングを行います。
セラピーの回数などはご家庭のニーズに合わせて決定します。
自閉症は出来るだけ様々な分野の専門家が関わり、連携をとっていかなければなりません。
現在かかっている医師や理学・作業療法士、学校や保育施設の先生、言語聴覚士の方々とも全面的に協力し、子どもにベストな療育を受けてもらえるお手伝いをいたします。

ABAとVB

ABA(応用行動分析)は科学的な研究及び分析をもとに、発展してきた療育方法です。
中でもVB(バーバルビヘイビアー)はB.F.スキナー博士による言語分析法を使い(言語発達評価法VBMAPP) 子どもにとって一番必要な言葉から効率よく教えて行きます。
VB(バーバルビヘイビアー)の目指す療育では、専門家だけでなく、家族などの身近な人から変わること、子どもへのかかわり方を工夫することが最も重要だと考えます。
VBを用いたABAは、現在アメリカで実践されている応用行動分析療法の中でも自発語を伸ばす最も有効な療育方の一つとして注目され、公立学校などでも採用されている信頼ある療法です。

コミュニケーション力を高める療育

ABAでの行動修正で学習や社会性の弊害となる行動を減らします、しかし子どもが自ら【使える、使いたい】と思うコミュニケーション方法を探して増やすことを中心に、[不適切な行動をどのように減らすか] ではなく[適切な行動をどのように増やせるか]を最優先に取り組みます。
まず、VBを用いて、言語を意味や目的などに分類し、その状況を具体的な設定のもとで教えていきます。
初期段階では個別に集中的なトレーニングを行い、コミュニケーションの基礎を築き、その時その場で一番適したコミュニケーションや自発的な言葉(サインなども含める)など、集団参加に必要となる遊びや言語トレーニングを行います。

療育プログラムとチームの構成

コンサルタント、セラピスト、そして家族で子どもの療育チームを構成します。
行動分析士であるコンサルタントは主にVBプログラムの組み立て及び家族のサポートを行い、セラピストは専門的に、家族は日常生活の中でそのプログラムを実行していきます。
時には幼稚園や学校と連携し、先生や介助の先生に教育現場で出来る事を協力してもらいます。

VBを用いたABA療育の具体例

VBを用いたABA療法の1番の特徴は子供が何を一番伝えたいかを分析し、それを効率的に子供達に教え、問題行動をなくしコミュニケーション力を高めていきます。暮らしや遊びの中でのコミュニケーション力を高めながら、机上で他の言語分野(タクト、イントラバーバルなど)に取り組みます。

(1) マンド( 要求語など)を教えます

好きものが欲しい時、好きなことをして欲しい時に、その言葉を言わせてから渡す、またはしてあげるというやりとりを子供が自発的に伝えられるようになるまで、繰り返します。
具体的には、好きなおもちゃを欲しがっている時に「電車とって」と言わせるもしくはサインさせてから、すぐに1つか2つだけ渡し、もっと他の電車を欲しくなったら再度言わせるもしくはサインさせ、すぐに次を渡します。
または、抱っこをして欲しがっている時に「抱っこして」と言わせるもしくはサインさせてからすぐに短めに抱っこをして、一旦降ろして、もっとして欲しい様子だったら再度言わせるもしくはサインさせてから同じように短めに抱っこします。

「でんしゃとって」と言わせる、すぐに電車を渡す、色々な状況で音声と一緒にサインを使う

このように、必要な手助け(プロンプト)を充分に、素早くすることで言語を使おうというモチベーションを上げることができます。そして回数を多く練習していく中で段階的に手助けを少なくしていき、子どもが自発的に要求などを伝えることができるようになります。
多くの研究で裏付けされた最も効率の良い方法で、今、子供たちが一番伝えたいことを引き出していきます。

(2) 遊びの発展

現在お子さんが興味を持っていることや遊びを基に、遊び方やその内容を広げたり、新しい遊びに興味を持つように工夫していきます。その中で、マンドの種類を更に増やすことが可能になり、他の子ども達が遊んでいる事に興味を示し、参加することが出来るようになります。

ボールなど体を使った遊び

本読み、おもちゃなどの始まりと終わりのある
分かりやすい遊び

工作やお絵かきなどのテーマに沿った複雑な遊び

かくれんぼなどのルールのある遊び

ストーリー展開のあるごっこ遊び

セラピストなどがプロンプトし、遊びを広げる

言語習得の際と同じで、遊びを広げていく時にも本人のモチベーションを徐々に高めながら、スモールステップを重ねていくことが大切です。

(3) DTT、机上の課題

自発言語が定着したら、マンド以外の言語、受容言語(指示に従うなど)、視覚操作(パズルなど)、模倣、音声模倣、タクト(命名など)、イントラバーバル(会話など)などを教えていきます。
これらは自発言語ではないですが、会話やコミュニケーションを広げるための言語力を伸ばしていきます。同じ「ジュース」という言葉でも、目的によって教えかたが違ってきます。

音声模倣 「ジュース」と正確な発音で繰り返す、など
模倣 「ジュース」のサインをまねする、など
タクト
(命名)
「これ何?」と聞かれてジュースの写真を見て「ジュース」と答えられる、など
イントラバーバル(会話) 「好きなジュースは?」と聞かれて「オレンジジュース」と答えることが出来る、など。
視覚操作 ジュースのイラストが描かれたカードとジュースの写真が同一のものであることを学ばせる、など
受容 ジュースのイラストが描かれたカードをたくさんある中から選ぶ、もしくは指示されたジュースを持ってくる、など

タクトや受容言語へ発展させた机上での課題

(4) 問題行動への対処

クレーン、かんしゃく、自傷・他傷、自己刺激などの行動は子どもの学習や言語習得の妨げになります。問題行動は、一見同じに見えても、目的が違う行動であることが多々あり、欲しいものを得るためのかんしゃくもあれば、指示されたことから逃れるためのかんしゃくもあります。

※対処法の一例(要求を伝えるためのかんしゃくの場合)
かんしゃくが起きる前→素早く適切な言葉を言わせて(プロンプト)すぐにそれをかなえる
かんしゃくが起きてしまったら→静まるまで要求をかなえない(言語を使った要求との区別をはっきりとつけるため)

そのように同じに見える行動の目的を分析し、それに適した対処法をとることで、適切な行動(言語)が増え、不適切な問題行動は減ります。綿密に作られた対処法を家族も参加して行うためのトレーニングもオーティネットは提供致します。